コアジサシの保護活動


コアジサシは、徳島県の絶滅危惧種IB類に指定されたカモメ科の小型のアジサシです。夏になると遥かオーストラリアや東南アジアから日本に渡って来て、集団で繁殖します。コアジサシの繁殖地は草の生えていない河川敷や砂浜ですが、このような砂地は全国的に失われつつあり、吉野川水系でも2018年以降、集団繁殖地が造られていません。2024年夏、今切川右岸導流堤の根元、小松海岸北詰の松茂町の砂浜でコアジサシの集団繁殖地が形成されました。環境省の「コアジサシ繁殖地の保全配慮指針」によれば、本来の望ましい自然下の繁殖地は積極的に守っていくべきとされています。コアジサシの繁殖地を守っていくには、
砂地の裸地を積極的に確保する
ヒナが隠れられるシェルターを設置する
釣り人や犬の散歩など、人や犬は繁殖地に近づかない
オフロードのバイクや車などは繁殖地に乗り入れない
カメラマンは巣に近づいて長時間の撮影をしない

繁殖地を一時的に杭や縄で囲み、看板を立てて理解を求め、車の乗り入れや人の立入りを避けてもらいました。

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